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Sさんのgg。昨日の華道といい、3月に開く個展の地、奈良県法隆寺といい、なんとなく身の回りが平安づいてる今日この頃Sさんが椿餅という和菓子を御持参されました。gg近辺にある一心堂さんの和菓子で、上下に敷かれた椿の葉の間に餡入りの道明寺が挟んである菓子です。付属の紙面を見ると、紫式部著の源氏物語(若菜上)の中にも出てくるそうで、宮中で執り行われた蹴鞠の後に若人が食したとされる菓子のひとつだとか。なんとも雅びなお菓子ですね。私は本日まで知りませんでした。今日はそんな話から始まり、ラスコー(3万年前)、芸大卒展(2017)、小泉八雲「日本のおもかげ」イザベラバード「日本紀行」(明治維新後)まで話がさまざま広がり、ご先祖様とか、3万年前の人類とか、今生きている私たちの現実味からは相当数離れた距離に現存していた人間たちへ、気が遠くなるような思いを馳せて、そうして成っている現代の私達という不思議を感じながら互いの作業へ移行していきました。ああ、なんていうビッグスケール…。今日のSさんは「色のあるものを描きたい」と、ご持参された椿餅を色鉛筆で描かれました。色鉛筆での描写は色同士が混ざり合わないので重ねながら色味を出していくのですが、それもある程度限度があるので、できるだけモチーフの色味に近い色鉛筆を探して直接的に色を画面へのせていくようにお伝えしました。時間が来て見てみると、艶やかな椿の葉が。「描き始めに角度も考慮してみたらよかったかな」とおっしゃっていました。角度により光の抑揚が露わになるので、それを利用すると描写が進みやすくなりますね。今日は比較的暖かなgg。まさかこのまま春へなるとは思わないけれど、でも少しでも暖かな日が続くといいなと、平安調に思ってみたり…笑。Sさんが帰られた後に早速図書館へ行き、イザベラバードの日本紀行を借りてきました。異国人が見た百年前の日本の景色が、文脈上でどんな風に広がっているのか、楽しみにページを捲ることにします。