20170205

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Sさんのgg。今日は引き続き点描をしました。中指が描け全体像が見えてくると、俄然制作のモチベーションもアップしますね。登山でいうと山頂が見えた時の「あともう少しだ!」のような心持ちでしょうか。「外枠の黒を何も考えずに点々するのが楽しい」とSさん。この外にある黒、塗ってるんではなく点の集まりなんですよね!あくまでも点々しているのです。実際に点々した時に起こる若干の凹凸があり、それが写真でお届けできないのが悔しいところ…。この計り知れない作業を想像しながらこの絵を見入ると、ミクロがマクロになったり一瞬が永遠になったりするあの不思議な感覚と近いものを感じます。この作品の完成も楽しみですし、制作過程に同席できることも大きな楽しみなのであります。最近は摂氏を上回る気温が続いている長野市。例年だと2月といえば一番凍れる日々が続くのですが、立春を過ぎた今日はキーンとくるあの耳の先っぽが痛くなるほど冷たい空気もなく、まさかこのまま春にはならないだろうと思いながらも、春の気配を感じた1日でした。Sさんが仰ったピンクっぽいものが欲しくなる気持ち、わかる気がします。ここ数日自分の制作を進めていて、芸術における平面、絵画の本質ってなんだろう?と考えていました。建築や立体の持つ 現象界における圧倒的な説得力 に肩を並べるには絵画は非力で、でも現代美術の今においても平面、絵画が存在するのは、人々が手放さない魅力があるからこそ。その魅力は平面、絵画でなければ成立しないもの、例えば反現象を絵を観る人がリンクさせるための現象化という目的だったりするのかなとか。その構造は最近始めた華道にも通じているの?とか。自問していた私に、Sさんとの会話の中から答えやヒントを得たような気がします。結果はカタチ(現象)だけに限らないのかもしれません。Sさんのブレーン力さすがだな。