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今日はTさんとAさんお二人のggでした。4月に個展を控えたTさん。今日はそれに向けて只今制作中の絵を見せてくれました。Tさんが展覧会をされるきっかけとなった白い扉の絵。このモチーフにはとても魅力があり、惹きつけられる何かがあるそうです。自分の絵のモチーフと巡り会えるのも絵描きとしてとても嬉しいことですね。今回は、この扉のガラスに映った夕景を絵にとどめたいと、画面を構成されていました。「でもなんか自分で描いていてもしっくりこないんです。なみさんはどう思いますか?」と問われたので、画面の平行の確認、外壁の扱い、ガラスの質感、あとTさんが一番感じたこの夕景を見たときの感動などについて私が思ったことをお伝えすると、水を吸収するスポンジのように受け止めてくれるTさん。Tさんとはこうして幾度も絵の感想をお伝えしているのですが、このTさんの自分の絵に対する純粋な向き合い方がTさんの絵を一層味わい深くしているんだなあと、いつもコメントをさせてもらいながら思っています。折しも本日同席していたAさんが高校の先生で、その授業で取り扱っている「互いに意見を交換し議論するという大切さ」という内容に話は進み…。「自分と違う意見を相手から投げかけられたとしてもそれは相手の意見であるというだけで、よりよくしていくための一つのツールでしかありません。ただそれを自分の状態如何で受け止め方を否定的に捉えると、相手が自分を攻撃してきたかのように思ったり、関係において誤解が生まれてしまうのは残念な事ですよね」と。私も普段対面していて感じた事を率直に口にすることがあります。それが私の真意とは違って捉えられたと感じると、自分の言動を反省しつつも相手の反応は自分ではどうしようもないことだとも思いそれ以上後追いするのは止めるように心がけています。それでもまあ気になってしまうのが人間というものなのかもしれませんが笑。絵のモチーフに対面していてもなかなか思うように描けないと、同じように思考することもあったり。感情は自分にとって大切な要素だけれど、それに流されることなくできるだけ客観でありたいなと改めて気付かされた今日のggでした。