20170906

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Yさんのgg。お久しぶりにご連絡をいただき本日お会いするのを楽しみにしておりました。「ご無沙汰してますー、1年ぶり?」なんて話をした後、Yさんがカバンから取り出された絵を見てびっくり!飼ってらっしゃる愛犬ちゃんが、可愛く首をもたげているデッサンが、超リアルに描かれてありました。私はもう、「すごーい!!!」という言葉のシャワーw。本当にそれしか出なかったです。こうして写真に撮ってもコピーよりも写実的。数年前ggへ通われるようになった当初は「デッサンは絶対したくない」と仰っていたのが嘘のようです笑。日々の生活の中でコツコツと楽しみながら継続して描かれたというYさん。「楽しいから描く」という大前提がここまでの描写を導き出したのだと思うと、継続するってことは本当に力となっていくんだなあと、いい刺激を突き付けられました。もはや私が何もいうこともないのですが、なんとご家族の方から「距離感がない」という指摘を受けたのだとか。家族って、容赦ないですもんねw。そんな風に厳しい意見をスパッと言ってもらえるからこそ、それをクリアしようとしながら、上達するんですよね。いい環境におられるなあと思いました。さて、距離感という本日のggの課題。さっそく遠近法のお話をしました。絵の中で距離を表すには、色によるものとパース(形)によるものに大別されるかと思いますが、今回は色のお話をしました。色といっても濃淡やコントラスト、明度彩度や面積など、遠近や距離感に関わってくるものは一つではありません。雑に言ってしまえばコントラストの強いものは手前にあるように見え、コントラストがおぼろげになるほど遠くに見えます。そしてそれを支えるのが輪郭の処理。信州に住む私たちが普段目にしている山の景色を見てもそうですよね。ものとものの距離が開くほどに空気の層も増えるわけですから、空気は色がついて目に見えるものではありませんが、だんだんと対象の色味も鮮明度(彩度)が欠けていきます。モチーフを目の前にしながら山のように遠くに描くことはないのですが、原理的には一緒。微細な調子の変化をつけることで距離感を調節できます。と、そんな分かりづらい話をして笑、本日終了となりました。「ggへ来るといつも、ん?ん?ってわからなくなるんですよね…」と仰るYさん。そうですよね、絵を言葉にするってむづかしい。ましてその過程の技術を伝えるのも。私のボキャブラリーももっと増やしていかなければと思います。次回はどんな絵をご持参されるのか、本当に楽しみになりました。