20171012

20171012-120171012-220171012-320171012-4


Aさんのgg。今日は、先日の東京での講習会で生けられたお生花をggで再現され、それをデッサンされました。ケイトウの赤と花器のマットな黒が響き合って綺麗な生け花。やはり写真からデッサンするよりも本物のモチーフを目の前にしながらの方が、はるかに受け取るものも多いもの。私も久しぶりにデッサンをしたくなり、ご一緒させていただきました。久しぶりに花を見ながら描いていると、草花から教わることも多く、今まで数回gg華道部で生けてきた花たちの特性を私はちゃんと見てきただろうか、と思わされました。デッサンしていると、葉がどのような規則性を持って生えているのか、その花草が太陽を求めて、どのような動きをしながら今まで生えてきたのか、色味の変化やボリューム、花同士のひびきあいなど、ひとつひとつ丁寧に観察し始めます。観て、手を動かして描き進めるごとに一輪づつの対話が始まり、今まで見落としていたその花の持つ規則性や動きを拾いながら、発見とともに本日のggを終えました。私は描くことで、花を知っていくのですが、Aさんはきっと生けることで花と対話されてこられたんだろうな。生けてこられたAさんが描くことを始め、描くことを続けてきた私が生け始めている。経験が交差して互いにそれを教え合っている。この環境が、不思議に思えてくる瞬間が、私には幾度かあります。