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Tさんのgg。田植えも終え日常の仕事をこなされつつも、目下単行本のイラスト制作へ情熱を向けられているTさん。打ち合わせで詳細を詰めると、いよいよ具体的に段取りも決まり、Tさんにとって様々な初めての取り組みに、「やってみるしかないですよね!」とその手元に気持ちも集中されています。挿絵のみならず、扉へも起用されることになり、Tさんのお人柄が溢れるイラストがたくさん入ったその本は、きっと暖かなものになるに違いないと想像に難くありません。そんなお忙しい中、本日のggでは本中のアイコン的要素をもつイラストの図案をスケッチされていました。このところ京造の課題でもあるスケッチに取り組まれているTさんですが「この挿絵のイラストに、いままで描いてきたスケッチがとてもヒントをくれました。スケッチをする意味はこういうことなんだってわかりました」とにっこり。さらに、本中に仕様する小さなアイコンのデザインを、原画でどこまで描きこむかといったことも意識して、省くところ、端的に表す工夫、など試行錯誤や発見をされながら制作を進めておられました。時間がないからこそ完成まで集中しきる。Tさんのそのお姿に触れながら今日は、人の行く道についてぼんやり考えました。見つめの角度によっては、言い訳になる石ころは歩く路上にコロコロとたくさん転がっているけれど、自分の心底にある動かない(もしくは動けない)自分への罪悪感を変様させて、「この石のせいで」と、無言の石に悪者の役を担ってもらうのか、それとも、コロコロとたくさんあって足を取られても行きたいところへ向かっていくのか、さらには念力を使って瞬間移動するのかどうか笑は、それぞれの自由意志。折々の状況で選択も違ってきますが、果たして今のわたしは何を選択しているだろう?とggで制作の時間を共有しながら振り返っておりました。自分のことを自分の枠から出て客観視することはいまだ難しいけれど、できる限り俯瞰して、何を選ぼうと許すことからはじまりたいという思いに至って時間となりました。