ピカソっぽい自画像
11月は「ピカソっぽい自画像」をテーマに行いました。
みなさんはピカソというとどんな絵を想起しますか?
いわゆるピカソっぽいっ、ていうと…
はっきりした色面に、横顔なのか真正面なのか
いまいち掴みづらい目鼻口、そしてそれを取り囲むように描かれる黒い線。
こんな感じでしょうか。
今月のテーマは、ピカソっぽい自画像を描くことなので
今回はこの3点に絞ってggを進めていきました。
キュビズムとクロッキー
ピカソが描くポートレートの特徴として
輪郭は横顔なのに鼻は正面を向いてるみたい。
でも左目は斜めを見ているし…といったように
多角的な視座で顔が描かれていることが多いです。
ザ・キュビズムって感じですよね。
ところでキュビズムって何だかいまいちわからないし
描かれている自画像も、どう理解していいかわからない…。
キュビズムの絵のひとつの解釈として
私なりの見方をお伝えしました。
ひと通りお伝えしたところで、グラスを持った手をクロッキーしました。
じっくりと、ゆっくりと、今自分が見つめているところを
鉛筆の先へ意識を伝えるように、目が動くスピードで
手も同期させてクロッキーをしていきました。
こういったクロッキー方法を繰り返し行うと
目と手がつながって、素直な線が描けます。
手癖で上手く描くのではなく、観察を線に落とす。
そんな訓練方法の一つです。
自分の顔ってどんな顔?
次に、ピカソの自画像を見ていると
モデルの特徴を上手く抽出していることに気がつきます。
ピカソっぽく自画像を描くとき
自分の何を抽出するか?を考えることは有用です。
自分の顔の特徴を洗い出してみました。
それに加えて、ピカソの大胆な色彩を分析すると
ピカソの絵の構造を理解し始めます。
画面のどこに、どの色が、どのくらいの面積で配置されているのか。
これを理解することで、今回のテーマ
ピカソっぽい自画像へと、ググッと近づいていくのです。
今回Mさんも色々な視座を得られ
それをうまくアウトプットされておられました。
最後には、ご本人も満足される自画像が描けたと思います。