20241108




Tさんのgg。今日はTさんのお宅へ出張してのggです。
京都造形大学の通信学科を受講されているTさん。今はその卒業制作の真っ最中です。Tさんが目指す作品へと歩んでいくために、数々の試作を目前に、お話を聞きながらサポートさせていただきました。

毎年稲作をされているTさん。今年は卒業制作のための時間を確保するために田んぼはお休みされていますが、長年ご家族と共にお米づくりをされておられます。「田んぼってとてもきれいなんです。いろんな虫たちが生きるヴィオトープになっている。オタマジャクシやカエルが水面をのびのび泳いでいたり、蜻蛉の孵化が見れたり、鳥たちも風に舞いながら羽を広げて飛び交います。そこへ朝陽や夕陽が光を織り成し、様々な景色を映し出してくれる。そんな ‘ 田んぼのきれい’ を伝えたくて、今回の卒制のテーマに決めました。」と語るTさん。実際、TさんのInstagramには田んぼのきれいの瞬間が数多く投稿されていて、Tさんの語る田んぼの魅力がキラキラと伝わってきます。

卒制の形態を絵本に決定してからは、長年撮りためた写真をもとに四季折々の田んぼのシーンを、水彩絵の具やパステルを駆使し、表現されてきたTさん。概ね絵は完成し、現在はテキストの最終決定とそれらのレイアウトを調整するPC作業へと移っています。イラストレーション学科を受講されているTさん。ただ絵を描くだけでも何かと大変なのに、それらを一つの本にするまでには更に慣れない幾つもの難関がやってきます。本当に大変な作業だと思いますが、それらひとつひとつ乗り越えてしっかりと形にしていくTさんの丁寧な作業に、私はいつも感銘を受けています。

2時間のggを、ずっと制作について語り合い、あっという間に時間が経ちました。何かお役に立てただろうか…と振り返りながら帰宅。出していただいた青いお茶と、忙しい合間を縫って作ったであろうTさん手作りの干し柿が、ジーンと私の身体に沁みました。