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ハチワレ猫とマチス

猫の絵

12月のMさんのggは
マチスの猫の絵をチョイスされました。
ハチワレ猫の可愛い表情と
色調をグッと抑えた色味が
調和していますね。
日本でも、大人気のマチス。
けれど、私は今まであまり興味を持つことがなくて
今回のggで改めてマチスを勉強し直しました。
すると、
画風からはつゆ知れぬ
マチスの制作へ対する情熱を知ることとなり
なんとも感慨深い気持ちになりました。

軽やかに 軽やかに

マチスは、ひとつの作品を完成させるまでに
一年から一年半ほども時間をかけていたのだそう。
マチスにとってデッサンは
無くてはならないもの。
自分の思い描く線のために
何度も何度も線をひき
ようやくあの軽やかで麗しい
画面となっていたのでした。
テキトーに、ちょちょっと描いたふうでいて
実際はそう見えるように時間をかけて
作品を作っていたのですね。

マチスの色

さて今回Mさんが選ばれたこの絵。
色彩鮮やかなマチスの他の作品とはひと味違います。
よくよく色の構成を見てみると
いい塩梅で彩度を抑えてあり
それでいて
効果的にオレンジを差すあたり
巨匠ですね。
微妙に抑えたニュアンスの色味を作ることで
Mさんの大きな学びになったのではないでしょうか。
模写のいいなと思うところのひとつに
普段自分では扱わない色を
作ることがあります。
自分の感性だけでは
出すことのできない色味。
模写ならではの学びですね。
特に初心者の場合
色+色=何色 という公式を
実は、自分で作り出せる
ということを知るきっかけにもなり
とてもいい勉強になると思います。