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Tさんのgg。今日は2コマを使って集中的にデッサンをしました。京都造形大学の通信教育部にて学ばれているTさん。一年を通して繰り広げられる様々なカリキュラムの中、多角的に描画を学ばれておられます。そのカリキュラムの中にTさんはデッサンも選択されていて、過日スクーリングの際には1日数時間のデッサンを3日続けて行うという経験をされました。集中してデッサンをする意義や成果を目の当たりにされ、今日はggでも、時間をかけて集中的にデッサンをしました。モチーフにはドライリーフを。お手持ちのスケッチブックがM画用紙だったので、違う紙にも描いてみるといいですよと、ヴィフアール紙を用意し、そこへ描いていきました。最初から一線引くごとに、足を使ってイーゼルから離れて見て、構図や陰影、全体の印象を少しづつ描き進めていきます。デッサンというと、どうしても「どう描くか」と言う手先の描き方の技術習得を望みがちですが、こうして足をつかってこまめに離れながら、自分の描いている画面がどう見えているのかを見ることが一番の近道といえる「描き方」なのです。自分の描いている絵がどう見えているか、が分かれば(客観視できれば)、おのずと、モチーフと絵の相違点も見えてきて効率良く手を入れていくことができるし、的確に調子を入れることで、無駄な仕事が省かれ、練り消しでこすって紙を痛めてしまうことも少なくできます。手を使ってデッサンするのに、その上達の近道が、足をつかって絵から離れるって(笑)。矛盾しているようだけれど私にはそれが一番早い気がします。実際に手を動かしてみたらわかるのですが、教わった方法論を模索しながら自分なりに描くコツを生み出していくことが、一番腑に落ちるんですよね。葉っぱ一つとっても、どういう眼差しで描いていくかによって得られる学びは様々。だから絵を描くことは喜びが尽きないんだと思います。さて、今日はggの窓側へテーブルごと移動させてモチーフをセットして描きました。4時間は描き始めるとあっという間。一枚を仕上げるには少し足りないくらいかもしれません。時折話を交えながら集中して描かれました。影の部分に違和感がある、とおっしゃったTさん。椅子に座らせてもらいモチーフを覗いていても、どういう言葉でお伝えしたらいいのか、言葉に詰まってしまって。本来なら私は人様の画面へ手を入れないのですが、自分が描く姿や様子で、言わんとすることをお伝えできれば、と思いTさんの画面へ少し手を入れさせて頂きました。人の数だけデッサンの方法論はあります。私は私が描いてきた経験から得たコツをお伝えすることしかできませんが、少しでも何かのヒントになればいいなと思います。そういえば、私も18歳で美術を始めた頃、よく講師の先生に自分のデッサンに手を入れてもらって、後ろからかじりつくように見入っていたのを思い出しました。短時間にスラスラと形になっていく先生のデッサンを見ながら、どうやったらこんな風にかけるのかなってずっと考えてたな。私は形が取るのがとーっても苦手だったから、先生がいとも簡単(に見えた)に適材適所に鉛筆を乗せていくことが不思議でたまりませんでした。なかなか思ったように描けなかったから、すごい悔しくてコンプレックスにも当然なったけど、でもその悔しさと同等のボリュームで、まるでそのモチーフそのものに成ってしまうような感覚がたまらなく良くて、やっぱり今でもデッサンは好きです。