今日はgg華道部でした。3回目の今回は「お生花」と呼ばれる生け型の決まった仕方を習いました。生け花の歴史は仏教が日本へ伝来した頃まで遡ります。平安時代に仏教が広く日本に伝えられると、仏前供花として常緑樹などを瓶に挿す風習が生まれました。その後、四季折々の草花に対する自然美を愛でる文化が育ち、当時の貴族の間では希少な花木を持ち寄って競う「花合わせ」という遊びもあったそうです。室町時代に入ると住空間に床の間が誕生し、床の間に掛けられる仏画とともに花を飾る仕様も整い、「立て花」と呼ばれる形式が確立されたました。「真」と「下草」とで構成される形式的な立て花に、当時、京都六角堂で仏前に花を献じ評判になっていた池坊専応が、真の高さや下草、枝葉の構成など、生ける花に形と思想を唱え「華道」が誕生したそうです。その後、形式によって格調を誇る「立花」に対し、出生の姿のままを良しとする「生花」が茶の湯でも用いられるようになり、池坊の生花の形も整い確立されます。江戸時代の中期になると一般の町人に立花は広まり、シンプルで軽やかな形の生花も次第に華道の主流となっていったそうです。滔々とした時の歴史に沿いながら発展、確立されてきた池坊華道。その歴史を顧みると、イマジネーションが刺激されて千利休の侘茶に飾られた花一輪に思いを馳せたくなります。私たちのご先祖様は何て壮大な、なんて真に美しい遊びを堪能していたんでしょう。心を潤す究極の遊び。そんな贅沢な意識に、私も早く到達したいものです。先生であるAさんに教本を貸していただき、読み進めるにつけその世界観にうっとり。いつか立花にも挑戦してみたいな。本日の花材は、小手毬、花菖蒲の二種生でした。来月は2月26日(日)10時からです。ご興味のある方は事前に当HPのお問い合わせフォームからメールのタイトルを「華道部」としてメッセージください。