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Sちゃんのgg。今日はggを飛び出して埼玉県川越市美術館に「中林忠良銅版画展-腐食の海/地より光へ」を見に来ました。かねてより私が中林忠良の原画をみたいと思っていたところへ、ちょうど川越で展覧会があると知り、Sちゃんを誘ったら快諾してくれたのです。ちょうどSちゃんがggを予約していた日とも重なり、さらにその日は中林氏ご本人の持つエディットの詩画集を実際手にとって拝見できると言うWSがあって即決定。 片道約3時間弱の車中はあっという間。いよいよ現地について実際に見る段になって数分後、もう私はその時すでにこの手に触れている版画作品の揺るぎないエネルギーにぐいぐい圧されていました。全部で6冊の詩画集が用意され、参加された数人で組になって1冊づつ好きなものを手にとってみていくのですが、全部を見終わるまでの2時間は、かなり充実したものでした。「圧巻」。その一言に尽きました。WSで相当お腹いっぱい感だったのですが、まだ階下の本展を見ていなかったので、なから寝ぼけ眼のような脳内飽和状態で館内を周り、拝観してきました。(月並みな言葉しか出てこない私のこの文脈の無さを許してくださるなら)それは例えば、手にはめている指輪を外して、その穴から画面を覗き込んだとしても、その見える全てにおいて、妥協も曖昧も不埒さもなく、ただまっすぐに、大きく、作家の美意識を支える技術と世界に対峙する作家の気概に満ち満ちていたのです。紙の厚みに染み込んだインクの重みは、創造以上でした。ただただ圧巻されたまま、夜の高速をSちゃんが持ってきてくれたブルーハーツを聞きながら帰路につきました。
中林忠良銅版画展ー川越市立美術館12月10日まで