今日は改めて瓶のデッサン。前回は瓶のフォルムがなかなか定まらずちょっと苦戦していたAさん。なので本日最初に簡単に前回の振り返りをしました。アウトラインをとってそれに調子をつけていくという描き方だと、そのアウトラインが違っていた場合にまた最初からやり直しをしなければなりません。(色々なデッサン方法がありますが)私がお伝えするデッサンの場合は全体の調子から外側へ描いてゆくやり方。つまり初めから輪郭線を描くのではなく、内側の陰影を観察しそれを描いてゆくことで輪郭線が決まってくる、そんな描き方をします。言葉で説明してもなかなか伝わりづらいなと思ったので、今日は少し時間をもらってデモンストレーションをしてみました。「調子の付け方は、こんな感じで…瓶の中にある液体の色や、ラベルの文字、台に映り込む光と影。全体に視線を動かしつつ、調子を乗せつつ…」と5分ぐらいでしょうか。Aさんの描きかけのスケッチブックにあたりをつけてみました。するとAさんピン!ときた様子。「分かりました」とおっしゃって、一から描き直しました。しばらくして見てみると、最初に描いていたデッサンとはまるで違う、立体的な瓶が現れています。瓶の周りにある空気も感じるほど。そうそうこんな感じ、いいね。と言うとAさんもにんまり。コツを掴んだようです。それからは時間がくるまで集中して手を動かしておられました。「実際に描いているのをみることで、何か掴めた感じがします」とAさん。デモストしてよかった!と思いました。
帰りがけ、Aさんご愛読の漫画ブルーピリオドを3巻お借りしました。私は普段ほとんど漫画を読まないのですが、以前からAさんのお話の中で出てくるこの漫画がとても気になっていたら、貸してくださるとのこと!早速読み耽ってしまいそうです笑。