Sちゃんのgg。「最近前みたいな絵が描けないんですよ」とアンニュイな感じで言うSちゃん。「今は粒子を残したいと思って」と最近制作している顔料の定着を今回も試みました。Sちゃんはいつもパネルを自作してggまで持ってきてそこに描きます。今日も自作した水張りしたパネルに早速筆をおろします。Sちゃんの迷いの無い潔いストローク。密かにいつも私の大好きな一瞬。今日は気付いたらパネルが朱色に染まっていました。早い。一旦乾き待ちで、家で描いてきたというドローイングをコラージュして組み合わせ一つの作品に手をつけました。水彩の繊細な色彩の混じり合いが残された画面を食入るようにみつめる私をよそに、Sちゃんは向こう側でさっと切り離して作業に集中。粒子が綺麗に定着している姿は見ていてうっとりします。