Sさんのgg。前回ペンでおおよその黒い部分を埋められたので今日はシャーペンを使ってグレートーンの調子付けをされました。ペンのはっきりとした発色と違い、シャーペンでの点描はグレートーンなだけに微細な変化で、同じ手の動かし方でも作業が倍かかるのかもしれません。なかなかの根気を要する作業となりそうですが、その分出来上がった時の達成感も桁違いだろうなと思います。ここまで背面も全て点で埋めてこられたSさん。腹をくくられたご様子、これは一見した以上のすごいエネルギーの作品になりますね。Sさんのエネルギーがこの手のひらの絵に集中されているのだから、インドの高尚なババジーが民に語りかけるときの仕草のように、見るたびに何かを受け取る絵になるんだろうなと思います。元来、絵に時間は必要ないのかもしれないなと傍にいて思いました。Sさんのこうした制作過程のようにエネルギーを注ぎ込むことが絵画を強靭にしていくんだなと気づかせてもらいました。