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Kさんのgg。今日はKさんがご持参された石をデッサンしました。この石。Kさんのご近所にあるクリニーング屋さんからいただいた石だそうですが、糸魚川の翡翠海岸に落ちていた石だそうです。前回ご持参くださり、その折私も一つ手触りのとてもいい石を頂戴したのですが、今日はその石がモチーフです。最初石の表面のザラザラした質感や色や模様に目が囚われそこを重点的に描かれていました。けれど出来上がったデッサンを眺めていても石本来の量感を感じることが難しく「うーん…?」と頭をひねっておられるKさん。イーゼルに立てかけて遠くから眺めてみても、やはり石の丸みがもう一つ…。その日は雨が降っていて室内がとても暗く電気をつけていたのですが、思い切って電気を消してみると自然光がドラマチックにモチーフに影を落としました。「ちょっとこれで描いてみましょう。こうしてみると石の表面はあまり見えない代わりに、ごろんとしている量感が見えてきます。まずはそれを出すように鉛筆を動かしていきましょうか」とお伝えしました。その自然光の陰影にKさんも納得されたご様子で、しばらくして描かれたデッサンを見てみると、先ほどとは打って変わって丸みを帯びた石が紙の中に存在していました。Kさんも先ほどのデッサンとの違いを目の当たりにして納得されたご様子で「こう言うことなんですね…」と。肚にストンと落ちたご様子。私も顔がほころびました。