この春ggへご入会されたSさん。もともとご自身でイラストを描かれていた方です。Sさんの、ほどよく力の抜けた、繊細な線で描かれたイラストは、見ているととても癒されます。今まで描かれてきたイラストやコラージュを拝見していると、すでにキャラクターが確立されているように感じて、もう充分なんじゃないかと思ったのですが、「リアルに描くことも好きでデッサンもしてみたい」ということで、ggではボタニカル的な描写に取り組まれています。最初ggにある色鉛筆で試しに描いていただいたんですが、Sさんととても相性がいいことがわかり、早速ホルベインの150色をご購入されたSさん。本日はその色鉛筆をご持参され描画をしました。家で描かれたという玉ねぎとりんごを見せてくださりその描画に感動。さすがご自身で描かれていただけありますね。ボタニカルアートの教本を参考にしながら、本日はその中にあるアボガドを描きました。この教本は、最初にのせる色や、見本に使った色が丁寧に表示されてあり、順を追いながら描写することができ、とてもわかりやすく構成されています。もはや私がお伝えすることもない気がしますが笑、アボガドの表皮を描くときにより本物へ近づけるために、補色の話や見本にはない色味を追加していくというようなアドバイスをさせていただきました。濃い色味の場合、発色の良い単色で仕上げるよりも、補色を組み合わせることで深みがでたり、また、反射光に明度の高い色味をちょこっとさしてあげることで、発光したような質感がでてきて立体感がでたりします。教本の色使いを参照しながら、ご自身の感じる色味もくわえてオリジナルな豊かな色彩が、ますます発展していくと良いですね。